お知らせ

2022.02.02

日経新聞朝刊2/1 再生に踏み出した湯河原温泉街 リアルクオリティが亀屋旅館の運営を受託

オミクロン型の流行で再び新型コロナウイルス禍の苦境が深まっている。感染への警戒から
人の動きが遮られ、さまざまな経済活動が滞りがちだ。負の影響を天災の一種ととらえ、真
に必要な支援は惜しむべきでない。
ただし、単に政府の補助金や金融機関の融資を積むだけでは経済の再生が見えてこないこと
も、2年に及ぶコロナとの闘いではっきりした。どうせおカネを使うのなら、上手に使って地
域や産業の将来を豊かにしたい。

それでは、逆境をバネに変えるには、どんな発想や工夫が求められるのだろうか。私たちに
考えるヒントを与えてくれるプロジェクトが2021年末、静岡県との境に位置する神奈川県湯
河原町で本格的に動き始めた。

そんななか、注目したいのは明治18年(1885年)に創業した湯河原の老舗、亀屋旅館にま
つわるストーリーだ。ここでは目下、大がかりなリノベーション工事が始まりつつある。お
カネをかけて客室を造り直し、高級路線へ転じる作戦が進んでいる。

旅館をオーナーから借り受ける特別目的会社(SPC)はリノベーション計画を管理し、資金
調達の窓口になる。そのうえでSPCは、湯河原で高級旅館の運営実績があるリアルクオリテ
ィ(東京・渋谷)に亀屋旅館の運営を委ね
、賃料を得るという。

リアルクオリティは従業員の働き方改革やインターネット経由の集客術に定評がある。こう
した独自のノウハウと施設の改修を掛け合わせ、レトロな雰囲気を売りにしていた亀屋旅館
をすっかり生まれ変わらせる構想だ。

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